アルゼンチン便り NO.1 (海外の会員からの通信)

アルゼンチンに生活して約10ヶ月になります。日本とは地球の反対側にあり、季節も反対で今は夏真っ盛りです。

アルゼンチンの面積は、日本の約7倍ですから、飛行機でブエノスアイレスから4時間以上かかる地方も有ります。 行く先々が日本のように均一化して なくてさまざまな顔を見せてくれます。その一部を紹介します。

パタゴニア地方はアルゼンチンの南部にあり、冬は寒く厳しいところですが、夏は日本人を初め、欧米人、アメリカ人なども訪れ、数ヶ月前から飛行機を予約する必要があるほど賑わっています。

2月8日から13日までパタゴニア地方のウシュワイア、カラファテを旅してきました。ウシュワイアからは南極に行く船が出ます。ウシュワイアの街は稚内のようだと言っている人もいるように対岸に小さな家が点在し絵になる雰囲気でした。最南端の道路が切れる地点が国立公園の中に在り、地球の南の端の道に立っていると思うと地球も狭くなったものだと実感しました。

カラファテで最初に行った場所は、チャルテンという村で、荒涼とした平野を、土ぼこりを巻き上げながら4時間かけ、がたがた道をバスで行くとCerro Chalten, やFitz Royの山が急に出現します。とがった山でところどころに雪をかぶり美しい山でした。次の日に湖までトレッキングをしましたが、枯れ木が作った自然の造形の面白さに魅せられながら歩きました。

チャルテン1泊からカラファテの街に戻り、一番の目玉ペリート・モレーノ氷河へ、バスで2時間、船で20分かけて着き、アイゼンを付け、ざっくざっくと氷河の上を歩きました。巨大な青いガラス細工のような氷河に圧倒され、最後にガイドさんから氷河の氷入りのウイスキーがふるまわれ大満足でした。

次の日は宿の人に薦められ、湖の底が一旦海に沈み、隆起したという山の上に奇岩が点在しているBalcon de El Calafate に四輪駆動の車でのぼり、ここでも自然の造形に脱帽して帰ってきました。カラファテの実を食べた人はカラファテに戻るという言い伝えがあります。2粒も食べたので、後2回は行くようになることでしょう。旅で撮った写真を送ります。

去年の今頃はアンデパンダン展の実行委員として皆さんと準備をしていたのに、今はアルゼンチンから遠く思いをはせるだけです。

アンデパンダン展の発展をアルゼンチンから願っています!

2005.2.16 遠矢 浩子

チャルテンへの道

s-ticoチャルテン

s-tico奇岩3

s-tico奇岩2

s-tico氷河

s-tico枯れ木

s-tico枯れ木2

s-tico枯れ木3