特別決議

国民を危険にさらす原発からの撤退を

本年3月11日、東日本を襲った大震災は、大地震、大津波により甚大な被害をもたらし、さらに原子力発電所の破壊・放射能漏れという重大災害を引き起こし、原発の「安全神話」はもろくも崩れ去った。

原子力発電は、現在に至るも安全性を確保できるコントロール技術ならびに放射性廃棄物処理技術は未確立であり、加えて日本列島は不安定なプレート上にあり、活断層が縦横に走り、いつどこで大地震・大津波が発生してもおかしくない状態にある。

このような状態にある日本の各地でこのまま原子力発電を続けるなら、現在福島県をはじめ東日本各地で発生している深刻な放射能汚染が、日本列島のどこにでも起こりうることを覚悟しなければならない。

私たち美術家は、効率や利益優先の社会でなく、何よりも命を大切にし、心豊かに自然と共生し、安全・安心な社会を望むものである。

原発からの撤退は今や世界の趨勢となりつつあり、我が国においても危険な原発からの速やかな撤退を強く求めるものである。

 

2011年7月18日

日本美術会 第42回総会