アルゼンチン便り NO.2 (海外の会員からの通信)

福 岡と佐賀で大きな地震があったと、アルゼンチンのテレビでも放送されました。自然災害が相次いで起こり地球のいろいろなゆがみが吹き出ているような気がし ます。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスは地震がないので高層住宅が林立しています。日本だったら地震のことを考えると怖くて住めないような古いデパル タメント(アパート)に絵を描きに行っています。エレベータのドアは内側と外側に2枚ありますが、手動ですから自分で開けて、閉めないと動きません。8階 へ行くとき、止まったのでドアを開くと床の1メール下で止まっていてあわててドアを閉め、もう一度8階と押して着くことができるようなことがしばしば起こ ります。火事とか地震があったらと考えると怖いです。

カミニートの家々

サッカーのチーム名で有名なボカのスタジアムの近くににカミニート(小径)と呼ばれる場所があり、観光客が一度は訪れるところです。タンゴの発祥地 とも言われ、街角にステージがあり、バンドネオンと歌が流れ、美しいカップルの踊りを見ることが出来ます。


タンゴを踊る人

カラフルな家

ボ カ地区はリアチュエロ川の河口にあり、ヨーロッパからアルゼンチンへ夢を求め渡ってきた多くの移民を乗せた船が着いた港町です。カミニートに面した家々は 黄、青、赤などに塗られて美しい景観になっていますが、船がドックに入って修理したときにあまったペンキで家を塗っていったからだと言われています。おも にイタリアからの移民の人が多く、造船所、船の荷を運ぶ労働者であふれていた街で、官能的なタンゴの踊りは酒場の片隅から生まれたそうです。今は観光客で にぎわっています。


キンケイロ美術館からの港

カ ミニート(小径)の入り口にキンケーロ・マルティン美術館があります。彼(1890-1977)はボカを描いた画家として世界的に有名で、この美術館には 港、船、労働者などを描いた力強い大作(油彩)、彼の友人の作品(絵、彫刻)彼が生前使用した部屋、カラフルに絵が描かれたピアノなども中に残っていま す。絵が売れるとそのお金で幼稚園、病院、小学校、美術館をボカ地区の人ために作っていった人なので、ブエノスアイレスの人で知らない人はいないでしょ う。画集もたくさん出版されています。


洗濯ばさみでつるされた絵

カ ミニートの道の両側では画家の卵??(高齢者もいる)が自分の描いた絵、オブジェなどを並べて売っています。あまり売る様子はないのですが、のんびりとお 客と話したり、仲間の人とマテ茶(マテという容器に葉っぱを入れボンビージャと呼ばれる金属製のストローで飲む)を飲んでいたりします。

2005.3.24  セマナサンタで4連休中 遠矢 浩子記