日本美術会は毎年、日本アンデパンダン展 ( 非審査・自由出品 ) を主催しています。

虚飾を排し
権威に屈従せず
自由平等の開かれた
創作発表の場
何よりも 批判精神と
創造性を尊重する

第74回日本アンデパンダン展の開催について

第73回日本アンデパンダン展は残念ながら、ぎりぎりの段階で美術館の閉館に伴い中止とせざるを得ず、多くの出品者、関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけしましたこと、お詫び申し上げます。また、出品予定者の皆様には多くの補填のための募金にご協力いただきまして、あらためてお礼申し上げます。

次回、第74回展につきましてはこの間、日本美術会常任委員会の中で慎重な検討を行ってきております。コロナ禍が収束する方向が見えないまま、むしろ増加傾向にある中ですが、現段階では「実施の方向で準備に入る」ことにしております。現在の文化・芸術分野での状況は、多くの団体でそれぞれ独自な対応を取っておりますが、基本的には、3・4月の段階のような美術館を一律に閉鎖するという状況ではなく、「コロナ感染対策を徹底し、主催者に慎重な対応を求める」という対応が主となっております。幾つかの団体では感染対策を徹底しつつ開催にこぎつけている状況も報告されています。

日本美術会としては、アンデパンダン展開催に当たり、①感染リスクの高い会期内イベントや飲食などを自粛し、②鑑賞者の入場に当たってはマスクの着用、消毒の徹底、非接触検温の実施、密な入場の制限、入場者の連絡先把握、体調の悪い人の入場回避などの対策の推進、③準備段階での感染防止のためには実行委員会や搬入・搬出・展示作業での三密回避、案内資料発送作業の業者委託などの対策をはかるとともに、④鑑賞に当たってはメッセージカードのこれまで以上の活用、SNSやYouTube等での発信、写真集など、コロナ禍にあってもむしろ積極的に行える鑑賞活動の推進など、様々な対策を検討しております。

これらの対策を進めながらの準備に入るわけですが、この先どうなるかは全く見通せない状況でもあり、一定の段階で実施の可否について最終決断しなければなりません。今回は、前回の教訓から早めの決断を行うことの大切さを踏まえて対応していくようにしていくことにしています。

私たちの創作は、多くの人に見てもらうことを前提に成り立っています。そして見てもらうことを通して新たな創作のエネルギーや方向を見出していくうえで、展覧会は欠くことのできない機会です。「文化・芸術は人が生きていくうえで不可欠なもの」であり、わたしたちこそがそれを支え、積み上げていく大切な役割を負っています。「文化・芸術の灯を消すな」の思いを共有し、みんなの力でコロナ危機を乗り越え、新しい平和で自由な創作空間を創り上げるため奮闘していこうではありませんか。

第74回日本アンデパンダン展が無事開催できますよう心より願っております。今後とも皆様のご協力をお願いいたします。

2020.8.17                            日本美術会

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