日 本 美 術 会 趣 旨
(1) 日本美術会は第二次世界大戦後、新しい歴史を切り拓くことを誓って新憲法 と同時期に誕生しました。
会は、日本美術の自由で民主的な発展とその新しい価値の創造を目的として 運動する美術家・理論家の集まりです。
(2) 会は、現代日本の文化に見られる高度な資本主義が生むさまざまな歪みや美術界に根強く残っている古い体質に妥協せず、表現の自由を守り、真に人間的な美術を生み出すために努力します。
(3) 会は、日本の優れた美術伝統を継承発展させながら、広く海外の美術にも目を向け、美術の新生面を切り拓くようつとめます。
(4) 会は、広汎な人々の生活・意識と創造力に結びつき、現代日本の課題に応える美術の創造をめざします。
(5) 会は、平和な世界を願い、戦争と侵略をやめさせ、核兵器の廃絶をめざし、地球環境を破壊から守るため積極的にとりくみます。
(6) 会は、文化・美術界をはじめ、課題・要求を共にする広汎な人々や組織との交流・連帯をはかります。
(7) 会は、常に国際的視野に立って、諸外国との自主的な美術交流をはかります。
(8) 会は、以上のことを実現するために、さまざまな思想・信条、表現方法を持つ美術家・理論家がここに集まり、それぞれが独自性を保ちつつ、互いに批評しあい、扶けあうようつとめます。
(2011年 7月18日 第42回総会で改定)